天は母のように 私の全てを愛してくれる
わくわく生きよと 励ましてくれる

大自然のはたらきの真理が慈愛であると観じた人々によって仏が生じ、 それを信じて生きる喜びを見出した人々によって仏道が生じ、 それを知らせたい人々によって仏教が生じたのであろう。 国を治める法の基として導入され、究明された仏教が、やがて民衆の幸せの基として究明され、拡がってゆく。 仏道の聖者が命を賭けて拓いた幸せの道 その光は世紀を越えて輝き 聖者への感謝と敬愛に 今も香華の絶ゆることがない

聖徳太子

懾政となって新しい国づくりをめざす太子は、その理念を仏教に求め仏教の興隆に力を注いでゆく。太子の偉大な決断と信念は今も、仏道の光明となって大きく輝いている。

行基菩薩

大自然の働きかけの本質が万人平等の慈愛にあり、その慈愛と共に生きる喜びを悟った行基は、大衆の福祉実現に身を盡してゆく。福祉の原点を示す行基の菩薩行は、奈良の大仏と共に今も輝いている。

鑑真和上

律宗の伝授を約した高僧が、 五回も海難に遭遇し、失明もかえりみず渡来をはたしたのは律宗の精神を体現したのであろうか。和上の律宗は強いパワーを得て、まだ幼い律令社会の栄養となってゆく。

伝教大師

新しい仏教を渇望する世論を担って大師は天台に教義を学び、比叡山に天台宗を開いてゆく 大師の真摯な求道精神から、続々と偉大な宗教家が生まれる様は歴史の偉観でであろう。

弘法大師

新しい仏法を求めて入唐した大師は密教と出会い、高野山に真言宗を開いてゆく。歓喜の世界を、まばゆいばかりの具像で示し、至福への道を説く大師に信仰が集まり、今も燈明の絶えることがない。

法然聖人

仏は、全てを幸せにせんとする慈愛であると思いを定めて、 念仏だけで極楽往生出来ることを悟った聖人は、専心念仏をすすめる浄土宗を開き、、喜びの華を咲かせてゆく。

栄西禅師

新しい教義を求めて唐に渡り 、臨済禅を学んだ禅師は、鎌倉に臨済宗を開き、座禅による悟道を示してゆく。厳しい修道は武士の共鳴を呼び、高尚なる精神の形成に今も大きな役割を果たしている。

親鸞聖人

我執からの離脱に、新しい教義を渇望していた聖人は、法然の教えにたちまち悟りを得て、仏の大愛に歓喜の詩文を捧げてゆく。旋律の高いことばは、土地と共に生きる人々の共鳴を呼び、今も真宗のことばとして 広く愛称されている。

道元禅師

念ずれば花開き切に望めば遂ぐ 信念の無限なる機能を説き、その心を得る方法として座禅を提唱、。禅師の教えは、今も美しい創造の泉として生きている。

日蓮聖人

仏の本質が万人平等の慈愛にあり、因果輪廻でそれが示されている、と説く法華経に歓喜した聖人は、美しい教名を強く称えて、好因を生み出す道を説き、今も称名が高唱されている。